五大プログレ

「五大プログレ」という言葉がある。人気があるプログレッシブ・ロックのバンドは五つ。
デビュー・アルバムの発表日順に並べてみる。

・ピンク・フロイド 1967年8月5日 The Piper at the Gates of Dawn
・ジェネシス 1969年3月7日 From Genesis to Revelation
・イエス 1969年7月25日 Yes
・キング・クリムゾン 1969年10月10日 In The Court Of The Crimson King
・エマーソン・レイク&パーマー 1970年11月20日 Emerson, Lake & Palmer

これらが五大というのは間違いないだろうが、それぞれに対する世間の評価は知らない。勝手に評価してみる。

演奏力はキング・クリムゾン、イエスの順か。
エマーソン・レイク&パーマーはキース・エマーソンのキーボードの演奏力、独創性はプログレッシブ・ロックの世界では最高レベルであることは間違いないだろう。そのため、ワンマン・バンドという印象は否めない。

メンバー・チェンジの多さもキング・クリムゾン、イエスの順か。
ジェネシスは大きな交代は一回であとは減っただけ。ピンク・フロイドも同様。
エマーソン・レイク&パーマーはバンド名称の性質上、メンバー・チェンジはありえない。パーマーの代わりにパウエルが加入したがバンド名称も変わったためメンバー・チェンジではなかろう。

世間の評価は関係ないと書いたが人気についても触れよう。
人気はピンク・フロイドが圧倒している。アルバム「狂気」は五百週だか何百週だか連続チャートインしたらしくアメリカの家庭には必ず一枚はあるという話を聞いた。こんな奇妙なアルバムを老若男女が聴くのだからアメリカは恐ろしい。

プログレッシブとは進歩的、革新的という意味である。この進歩的には二つの側面があり、一つは演奏力、一つは実験的精神であろう。本来は実験的精神が先にあり、それを実現するために演奏力が必要となる。キング・クリムゾンはまず演奏力ありきというスタンスであったように思えてならない。逆にジェネシスはアイディアは豊富だったが、それをまとめて具現化する技術に欠けていたきらいがある。
実験的精神が旺盛だったのはピンク・フロイドである。発想の豊富さでは群を抜く。しかし演奏技術という点で他のバンドに比して劣っていたことは否めない。彼らはそれをアイディアと録音技術で補った。多くの名の知れたエンジニアが呼ばれた。詳しくは忘れたが通常は2チャンネルの録音を4チャンネルで行ったこともあったらしい。おそらく今で言う、サラウンドだろう。

最後に大事なことを書いておく。
プログレを聴いたことがなく「是非、聴いてみたい」と言うプログレ初心者に対して「五大プログレ」以外のプログレ・バンドを薦める人の話は信用してはならない。

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