ヤマトとユモト

外出先から戻る途中の代々木上原駅のホームで二人の黒人を見かけました。
表示板を見ながら「ユモト?これじゃないか?」などと話しています。
すると私の方に来て、メモを見せて「ここに行くには、この路線でよいのか」と訊きました。英語です。外国人は日本に来ても平気で自分たちの言葉で話します。
メモを見ると「Yamato」と書いてありました。確かに「(箱根)湯元」と「大和」は音が似ています。「ヤマト」に行こうとしていたようです。
「次に来る電車に乗ればよい」と伝えました。ちょうど私も同じ電車に乗ります。

電車に乗り、ちょうど路線図があったので、それを使って「君たちが行こうとしているのはここ」などと説明しました。
「おいおい、駅はいくつあるんだ?」とまた訊かれましたが、数えるのが面倒ですし、これは急行なので途中の駅はかなり飛ばされますので、答えませんでした。
次に「乗り換える必要があるか」と訊かれたので「乗り換えの必要はない」と答えました。「この路線図の赤い線に沿って進むから大丈夫だ」
そして、しばらく、彼らは二人で話していました。詳しい内容は聞き取れませんでしたが、お金の話をしているようでした。

私の乗り換える駅が近付いたので「私は次で降りる。君たちは腕時計を持っているか」と訊きました。見た限りでは腕時計はしていませんでした。
案の定、「腕時計はない」と答えました。時計も持たずによく、こんなところまで来れたなと思いました。
「あと30分ほどで着く。5時頃だ」と教えました。
そして私が降りようとすると、路線図を見て「青い線だっけ?」と訊きます。大丈夫かなと思いながら「赤だよ」と答えました。
「良い旅を」と言うと「おまえもな」と返されて、私は電車を降りました。

別れてから「大和に何をしに行くのだろう。特段、何もないところらしいが」と思い、「本当は箱根湯本に行くつもりだったのかもしれない」と心配になりました。
「まあ、もしそうだとしても、同じ路線だから、問題ないか」と自分を納得させました。

やりとりは全部、英語でしたが、この程度ならば話せるのだと自信がつきました。

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[2010-01-13(Wed)]

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