四日間の奇蹟

私には習慣の一つとして「鞄の中に常に折り畳み傘と靴下を入れておく」というのがあります。
雨対策です。

そして別の習慣として「昼休みに職場の倉庫の奥で靴を脱いで昼寝をする」というのがあります。

火曜日。
昼休みに靴を脱ぐと靴下のかかとの部分に穴が空いていました。
すかさず靴下を履き替えました。

水曜日。
昨日のことがあるので、朝は念入りに靴下を選びました。
しかし、やはり昼休みには靴下に穴が空いていました。

木曜日。
さすがに大丈夫だと思ったら、やはり穴が空きました。

金曜日。
恐ろしいことに、今日も穴が空きました。
おまけに替えの靴下を持ってこなかったので、穴を糸と針で縫いとめました。
ソーイングセットも常に鞄の中に入っています。
もっとも、使うのは初めてです。

ご承知の方もいるかもしれませんが、私の習慣の一つに「靴下は同じ型、同じ色のものを十足以上まとめて買う」というのがあります。
左右を揃えるのが馬鹿馬鹿しいのです(もっとも洗濯をして畳むのは専ら妻ですが)。
このまとめ買いをした靴下が一斉に破綻をきたしたのでしょう。

というわけで、これが私の「四日間の奇蹟」です。

四日間の奇蹟-浅倉卓弥
「奇蹟」とはいえ、偶然が多いし、本筋はどこかで読んだことがあるものに似ているし。
まあ、プロットが魅力的だし、文章は上手いし、あまり余計なことを考えずに読めば、感動することは間違いないでしょう。

[2007-11-09(Fri)]

最後は運です。A型夫とB型妻の葛藤