身体髪膚これを父母に受く

こんな法律があるとは知りませんでした。

臓器の移植に関する法律
第11条第1項
何人も、移植術に使用されるための臓器を提供すること若しくは提供したことの対価として財産上の利益の供与を受け、又はその要求若しくは約束をしてはならない。
愛媛県の総合病院「宇和島徳洲会病院」で昨年9月行われた生体間腎臓移植手術に絡んで、臓器を売買したとして、同県警生活環境課は1日、レシピエント(移植を受ける患者)の水産会社役員、山下鈴夫容疑者(59)と、売買を仲介した同社社長、松下知子容疑者(59)の2人を臓器移植法違反容疑で逮捕した。臓器売買を禁じた同法違反での立件は、97年10月の施行後初めて。(毎日新聞)

考えてみれば当たり前のような気がしますが、では海外で行われる臓器移植はどうなのか、という新たな疑問が。

さて「さくらちゃんを救う会」を批判する動きというのがあるそうです。

この子は重い心臓病で心臓移植をしないと助からないため、その資金を集めようという会なのだそうですが、「臓器移植のための募金の何が悪いのか」と思ってちょっと調べてみると、次のような問題があるそうです。

◆臓器移植の順番が入れ替わる。

臓器移植の順番待ちをしている場合、お金が先に貯まった方が先に実施される。

◆もし募金額が費用を上回った場合、その差額の行き先が不透明。

他に臓器移植で困っている親子に回るわけではなく、親や斡旋団体が受け取っているのではないか、と言われている。

海外で手術するため、家族の渡航費用も含まれるのだが、本来、渡航する必要のない親戚まで渡航するケースがある。

つまり「○○ちゃんを救う会」とせずに、「臓器移植で困っている子供を救う会」とかにして、公平に手術を受けるチャンスを与え、募金額を有効に使うべきだ、というわけです。

あと、そもそもこの問題は、臓器移植に莫大な金がかかるという点が問題なのでしょう。

また、臓器提供者を増やす必要があります。

しかし、これも行き過ぎると冒頭の話(臓器の売買)が出てきて、そのバランスが難しいところです。

昨年、千葉ロッテマリーンズは「友輝くんを救う会」を応援し、友輝君はアメリカで手術を行い、成功し、今は小学校に通い始めたそうです。

これはこれでうれしいことです。

お父さんは、自分は渡航せず、その費用を本人とお母さんの滞在費に回したそうです。

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[2006-10-03(Tue)]

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