Genesis - Genesis

私がジェネシスを最初に聴いたのはアルバム「ジェネシス」である。通常、バンド名を冠したアルバムはデビューアルバムであるが彼らの場合はそうではない。今となっては彼らのキャリアの後半に当たると言ってもいい。
ボーカルはドラマーのフィル・コリンズで当時は既にソロ活動を並行して行っており大変、人気があった。「フィル・コリンズ以降のジェネシスはジェネシスではない」という批判をよく聞いた。私のようにフィル・コリンズ時代のジェネシスから聴き始めるとピーター・ガブリエルの歌唱は奇妙に聴こえた。実際、フィル・コリンズの方が歌は上手い。
ジェネシスはプログレッシブ・ロックの代表的なバンドである。フィル・コリンズ時代のジェネシスを否定するファンは、そのプログレっぽさがなくなったことを嘆いているのだと思うが、このアルバム「ジェネシス」はシングル・ヒットした「ザッツ・オール」のような通常のポップスもあるもののロックの範疇で言えば充分、プログレである。「ホーム・バイ・ザ・シー」と「セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー」などはプログレらしい長尺の曲だ。
しかし、やはりジェネシスとしてはプログレ色の薄いアルバムと言っていいかもしれない。フィル・コリンズのボーカルに頼った楽曲がいくつかある。佳曲「ママ」などフィルでないと成立しないかもしれない。前述の「ザッツ・オール」もそのようなタイプだ。
このアルバムはイエスのアルバム「90125」と同様、ジェネシスとしては名盤ではないがロックとしては名盤だ。

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[2014-05-13]

Genesis,フィル・コリンズ,1983年

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