Eat Me In St. Louis - It Bites

イット・バイツがデビューした頃の評価はマリリオンの二番煎じだったように思う。これまた曖昧な記憶で、マリリオンがジェネシスの二番煎じと言われていたことと混同しているかもしれない。
確かなのはイット・バイツはマリリオンと同様にポンプ・ロックの範疇で語られていたということだ。ポンプ・ロックについてはマリリオンの記事で既に書いた。

ボーカルを兼ねるギター、ベース、キーボード、ドラムスの四人組。プログレッシブ・ロックのような技巧的なバンドにしては人数が少ない。例えばピンク・フロイドやエイジアは四人組だがボーカルはベースを兼ねている。
イット・バイツのボーカル兼ギター、フランシス・ダナリーは歌いながら奇妙奇天烈でテクニカルなフレーズを弾く。彼がステージで歌った後、ギター・ソロが始まるとステージ上にギタリストを探してしまう。しかしギターを弾くのもやはり彼なのである。

アルバム「イート・ミー・イン・セント・ルイス」は、ポンプ・ロックらしい華やかなキーボードをフィーチャーした「コーリング・オール・ザ・ヒーローズ」で始まる。ボーカルとギターの切り替えの見事さが楽しめる「ポジティブリー・アニマル」、ハード・ロック的なアプローチと絶妙なコーラスが楽しめる「シスター・サラ」などバラエティに富んでいる。盤によって違うようだが私の持っているアルバムにはインストゥルメンタルの「チャーリー」が収録されている。ギター二本による「輪奏」が聴ける。

「イット・バイツの素晴らしさはフランシス・ダナリーにあるだろう」と思って彼のソロ・アルバムを買ったが、相当がっかりしたことを最後に書いておこう。

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[2014-11-01]

It Bites,1989年

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