Powerslave - Iron Maiden

「撃墜王の孤独」が何かの引用でないとしたら秀逸な邦題を付けたものだと感心する。
イントロは奇妙な拍子のフレーズで始まり、疾走感のあるフレーズに展開する。左右に二本のギター、中央にベースとドラムスを配置。余計なものを省き、はっきりと聴き分けられる潔さがある。これだけで重量感のある音が出せるのがアイアン・メイデンである。
後年、ギターを三本にした。レコーディングでギターの音などいくらでも重ねられるのに、演奏者を一人増やす愚直さは何なのか。
とにかくアルバム「パワースレイヴ」までのアイアン・メイデンはツイン・リードとはかくあるべし、ブリティッシュ・ハード・ロックの模範であった。
その到達点がこの「撃墜王の孤独」(原題「Aces High」)である。彼らはモチーフに戦争を採り上げることが多いが、アルバム「パワースレイヴ」のオープニングとなった、この曲もその一つ。
二曲目も疾走感のある「悪夢の最終兵器」だが、このアルバムは後半になるほど退屈な大曲が収められダラダラする点は否定できない。

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[2014-10-01]

Iron Maiden,1984年

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