Discipline - King Crimson

五大プログレバンドというのがある。プログレッシブ・ロックを演奏する代表的な五つのバンドである。イエス、エマーソン・レイク&パーマー、キング・クリムゾン、ジェネシス、ピンク・フロイドである。もしプログレに興味があるならば、これらのバンドのどれかから聴くのがいい。これら以外のバンドを薦める友人がいるならば気を付けた方がよい。変わり者か、プログレを聴いたことがない人だ。
一般にメンバーチェンジの多いバンドは、リーダーが変わり者、演奏技術に長けている、のいずれかだろう。
五大プログレバンドは、どれも技巧的に優れているが、優劣がある。ピンク・フロイドとジェネシスは他のバンドと交流がない。ピンク・フロイドはほとんどメンバーチェンジをしなかった。ジェネシスはメンバーが減っていった。
一方、イエスのドラマーは後にキング・クリムゾンに加入するし、エマーソン・レイク&パーマーのベーシストは元キング・クリムゾンであるなど、メンバーチェンジが多い。
最もメンバーチェンジの多いバンドはキング・クリムゾンであるのは間違いないところだがリーダーが変わり者かどうかは知らない。おそらく変わり者だ。
このリーダーであるギタリスト、ロバート・フリップがやりたい音楽を実現するために演奏技術に長けたメンバーが集められたバンドがキング・クリムゾンである。
デビュー当初は様々な能力の持ち主が集まりロバート・フリップはその一員という位置であったが、次第に他のメンバーが入れ替わり、ロバート・フリップ・バンドの様相を呈してくる。
それが顕著になったのがアルバム「ディシプリン」の頃のキング・クリムゾンだろう。ロバート・フリップ以外にオリジナル・メンバーはいない。ドラムスは前述の通りイエスから移籍したビル・ブラフォード。ボーカルはギター演奏にも長けたエイドリアン・ブリューで、このアルバムでは彼の持ち味が前面に押し出されている。
例えばゾウの鳴き声をギターで再現することができる。これを使ったのが「エレファント・トーク」であり、この奇妙な楽曲がオープニングを飾る。
「マッテクダサイ」は日本語の曲。
ギターの細かく早いフレーズが延々と繰り返される曲が多く、まさにディシプリン(訓練)という感じだ。

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[2014-08-14]

King Crimson,1981年

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