ギターが滅びない三つの理由

こんな記事があった。

ギターは時代遅れの楽器に? ワシントン条約と需要激減で“絶滅危惧種”に - ITmedia NEWS

ギターが時代遅れになったという話ではなく、ギターの材料であるローズウッドという木材に絶滅のおそれがあり輸出入が禁止されるという話である。つまり良質なギターが作れなくなるらしい。
それだけの話である。

キーボードのメリットは鍵盤を押せばどんなアマチュアでも音が出ることである。音色をオルガンのようなものにすれば長い音が出せる。一方で単音の連続は苦手である。指一本で、ドドドドドドドドと同じ音を速く繰り返すのは難しい。だから複数の指を使い、ドミソミドミソミのような分散和音にせざるをえない。
管楽器も長い音が得意で、単音の連続は難しい。もしやるならばトリル、つまり二音の反復になる(知らなかったが、トリルとは「ある音と二度高い音を交互に演奏すること」らしい)。
ギターは本来、長い音は苦手である。エフェクターを使い電気的に音を伸ばす必要がある。逆に単音の連続は得意である。しかも和音の連続も可能である。これがギターの演奏が容易である最大の要因でありロックの中心楽器となった理由でもある。
バイオリンは長い音も単音の連続も得意である。となればロックの中心楽器となりうる。しかし実際はそうならなかった。なぜか。本体を顎の下に挟むため、歌えないのである。そして、そもそも演奏が容易ではない。音を出すことすら難しい。
ギターならば演奏しながら歌えるのである。かくしてギターはロックのみならずポピュラー・ミュージック全般の中心楽器となった。
また他の楽器に比べ習得が比較的容易である。和音の演奏だけならば一日練習すれば簡単な曲ならば弾けるようになるだろう。
そして持ち運びができる。搬送だけでなく、ステージ上で動きながら演奏ができる。

歌いながら演奏できる、習得が比較的容易、持ち運びができる。これらを兼ね備えた別の楽器が発明されない限り、ギターは滅びない。

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[2017-03-02]

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