When Dream & Day Unite - Dream Theater

ドラムの三連打で幕を開ける。
今、改めてこのアルバムを聴くと確かにドラマーが主導権を握っていることが分かる。
当時、テクニカルなメンバーの中でボーカルだけが力量不足であると感じたが、今、聴くと、さほどではない。高音部一辺倒であるところが不満だったが、このボーカルはラッシュのゲディ・リーを彷彿させる。テクニカルなドラムスがバンドを牽引する点と相まって「ラッシュ・ミーツ・メタリカ」と評されたのであろう。
ドラムスが幕を切って落としたイントロでは、いきなりギター・ソロが提示され、やがて全楽器がユニゾンを奏でるパートでメタリカを思い起こさせ、カラフルなキーボード・ソロが続く。
緩急のあるボーカル・パートはやはりドラムスが引っ張っている。
そして注意すべきはベースである。他のバンドでは下手をするとベースの音が聞こえないことがあるが、このバンドのベーシストは程よく目立つ。
何より各楽器の分離が良く、聴き分けるのが容易である。特に初期のドリーム・シアターは過度に音を重ねることがなく、純粋にテクニックで音を重ねようという意図が感じられるため、聴いていて楽しく、聴く度に新しい発見がある。

他の曲もプログレ・ハード、プログレ・メタルはかくあるべしという佳曲が揃い、デビュー・アルバムとしては充分以上の水準を満たしている。
しかし、これは序章に過ぎなかった。プログレッシブ・メタルの雄としての本領は次のアルバムで発揮される。

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[2016-07-20]

Dream Theater,1989年

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