キース・エマーソンが死去(Tarkus - Emerson, Lake & Palmer)

一昨日、ELPの全曲をiPhoneに入れた。昨日、背中側にあるピアノを両手で弾く少女の動画を見て「こんなの、キース・エマーソンならば簡単だ。五十年前からやっている」と言っていた。
そのキース・エマーソンが2016年3月10日に亡くなった。

iPhoneにELPを入れたのは「Tarkus」を聴くためだった。
私はこのアルバムを最初はLPで買った。キャタピラの付いたアルマジロのような謎の生物がアルバム・ジャケットに描かれている。これがタルカスである。
私はこの生物が気に入って、若い頃にこれが胸に描かれたTシャツを購入して、よく着ていた。神田か御茶ノ水にあるロックTシャツの店だったと記憶している。

アルバム「Tarkus」にはLPのA面に大曲「Tarkus」が収録されている。
アルバム・ジャケットは見開きになっていて内側にタルカスの一生が絵巻物風に描かれていたと思う。LPは処分してしまい、後でCDを購入したが、今は手元にないので確認できない。

クラシックには交響曲という大曲がある。私の認識では20分から30分程度の長さである。楽曲「Tarkus」はまさにロックの交響曲である(厳密には交響曲は四部構成で楽章毎に決まり事があるが)。逆に、もしベートーヴェンの時代にシンセサイザーがあれば彼は「Tarkus」のような曲を作っていたかもしれない。

「Tarkus」は5拍子のフレーズが延々と繰り返され、その上を軽快なキーボードが自由自在に動き回る。組曲形式になっており途中にはグレッグ・レイクの歌もある。他のアルバムに比べるとギターが登場する部分が多い気がする。
アルバムの後半、LPのB面は小曲が並びはっきり言えばくだらない単なるロックンロールもある。前半に力を入れすぎて後半は手を抜いたのではないだろうか。

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[2016-03-12]

RIP,キース・エマーソン,ELP,1971年

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